KUCでは講演会のほかに、これまで“ハワイアンとフラダンスの夕べ”や海事科学部の練習船「深江丸」に乗船しての“クルージングと野外バーベキューパーティー”など会員の家族や子供さんも参加して楽しめる行事を開催して来ていますが、今回は“六甲山牧場体験”が企画され、学校が夏休みに入った7月26日(水)に開催されました。娘夫婦と孫同伴の家族連れや同期の女性グループ同伴など講演会とはまた違った顔ぶれが28人参加しました。
今年の梅雨は終りになって西日本に前線が停滞し激しい雨が降り続き、なかなか梅雨が明けず前日まで天気が心配されましたが、当日は予報に反し夏晴れになりました。
参加者の内2家族10人は夫々自分たちの車で現地集合すると云うので、阪急六甲駅南の集合場所へ午前10時に集合したのは18人でした。六甲山牧場からのお迎えマイクロバスで運んでもらう事になっていました。晴れたのは良かったが蒸し暑く、集合してバスを待つ間にひと汗かく始末でした。
バスは定刻通り10時20分に出発、表六甲ドライブウエイを走り、丁字ガ辻から左へまわり沿道に青やピンクのあじさいが綺麗に一杯咲いているのを眺めつつ六甲山頂を快調に走って六甲山牧場の南入り口から入り予定通り10時45分に目的地チーズ館前に到着しました。現地集合組も定刻に到着し、全員揃ったところで伊藤宏運営委員長の挨拶とチーズ館レストラン店長の歓迎挨拶とスケジュール説明がありました。
○《体験 (バターorアイスクリーム作り)》
チーズ館の隣りの体験室はガラス張りで清潔なステンレスの調理台が6台ならんでいます。ここでバター組とアイスクリーム組に分かれて調理台につき、牛乳を原料に夫々バターやアイスクリーム作りに挑戦、技師の説明通りに作業すること約30分、みんな見事にバターとアイスクリームを作り上げました。余りにも簡単に手作りでバターやアイスクリームが出来、その上クラッカーやコーンカップが用意されていて、自分たちの作ったバターやアイスクリームをのせて味わい大満足でした。バターは作った分をめいめい容器に入れて持ち帰れました。
○《昼食 (牧場名物のチーズフォンデュ)》
手作り体験の後はチーズ館2階のレストランでチーズフォンデュを味わいました。同伴家族毎やグループ毎にテーブルについて、生ビールやワインを飲み、鍋を囲んで中のとろけたチーズにパン片や肉、野菜などをフォークに刺して突っ込み絡ませながら食べる料理は変わっていて美味しく、特に店長がKUCの皆さんの為に飛びきりサービスしてくれた牛肉は柔らかくて結構いけるものでした。たっぷり時間をかけて談笑しながら昼食を楽しみました。
○《自由時間》
昼食の後は自由時間です。施設を見学したり、緬羊牧場の散策をしました。大小たくさんの緬羊が広い牧場に散らばっていて、なかにはお腹の大きな羊がしんどそうに横たわっていたり、人がいても警戒する風もなく寄って来て牧草を忙しそうに食べている羊や、小さな子羊が親羊の側をつき廻っている微笑ましい姿も観れました。太陽の照りつける暑い日になりましたがさすがは六甲山上のこと木陰や建物の影では涼しい風が吹き暑さを忘れさせてくれました。家族連れの中には北門の先にあるポニーの牧場まで足を伸ばして子供にポニー乗馬を体験させてきた人たちもいました。
○《牧羊犬によるショー》
緬羊牧場では13時30分から、ニュージーランドから7月4日にやって来た牧羊犬「ケイト」による緬羊の追い込みショーを見学しました。よく訓練されていて羊の群れを上手く追い込んで見せました。
○《チーズガイド(チーズ工場)》
14時45分からはチーズ工場で主任技師からチーズの話を伺いました。チーズが最初に作られたのは二千年昔の中東だそうで、シルクロードの砂漠をラクダで旅したアラブの隊商が咽を潤すために羊の胃袋に乳を入れて携行していたうちに出来たのが初めとか。硬質、軟質チーズがあり、酵母や加工期間が違うそうだが、ここでは最初から一貫して日本人の口に合うカマンベールチーズを作っているとのことでした。またチーズを作る過程で出来る絞り汁はホエイといって体に良い養分が含まれており、肌にも良いので石鹸に加工してホエイ石鹸として売店で売られていました。
15時30分チーズ館前から往路と同じマイクロバスに乗せてもらい、六甲山牧場とお別れし、道中、お喋りしているうち瞬く間に下山して阪急六甲南に到着し16時00分に解散しました。このような機会でないと出来ない体験を味わい非常に楽しい1日でした。子供さんたちにも喜んでもらえたのではないでしょうか。
文責 山本 勝也
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